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社内のネットワークが障害で止まってしまった時間、どれだけの損失になっているかを考えたことがありますでしょうか?
基幹システムや社内LANが使えなくなった場合、調査に時間や費用がかかるのはもちろん、業務を進められないことによる損失も発生しています。
たとえば基幹システムが半日ダウンした場合、そのシステムが生み出す半日分の売上を失ったことを意味します。
この記事では実際の事例を基に、当社の統合ネットワーク監視ツール「OpManager Plus」でどれだけ損失を防ぐことができるのかを検証します。
監視ツールを導入する際の参考にしていただけますと幸いです。
損失やツール導入効果を計算するモデル企業紹介
この記事では架空のモデル企業を基に、障害調査がどれだけのコストになっているのか、またツールの導入によってどれだけの損失を防げるのかを検証します。
架空の企業ではありますが、なるべくリアリティを持たせるために、障害例や導入効果については実際にあった事例を基に作成しています。
Z社の概要
- 食品事業
- 従業員数50人
- 国内・海外に拠点あり
- 年商20億・利益率25%で利益5億円
- 自社ECサイト(24時間365日稼働)を運営
- ECサイト1日あたり500万円の売上
- ECサイトのインフラ担当者は5名
Z社が運営するECサイトでは、自社製品の食品等を販売しています。
このECサイトでは月に何度かインシデントが発生し、問題解決に時間がかかっています。
また、Z社の各拠点の社内ネットワークインフラ(ECサイトとは別系統)は外部企業に管理を委託していますが、そこでも年に数回、大規模な障害が発生して業務が止まることがあります。
ECサイトにおけるインシデントと社内ネットワークの障害の対応を迅速化するため、Z社は今回OpManager Plusを購入し、ネットワークとサーバー・アプリケーションの監視を始めました。
導入前の課題と損失額(Webシステム編)
ECサイトに発生していたインシデントの詳細は以下の通りです。
これらを合計すると、ECサイトは年間で140時間(およそ6日間)停止していることになります。
Z社のECサイトは、1日あたり約500万円の売り上げがあります。つまり約6日間の停止で3000万円程度の機会損失を引き起こしています。これは、利益にすると750万円(利益率25%)となります。
損失額まとめ
- 1日の売り上げ500万円×6日=3000万円の売上損失
- 3000万円×利益率25%=750万円の利益損失
監視ツールで削減できた調査時間と損失額(Webシステム編)
このような状況を改善すべく、OpManager Plusを導入し、サーバー・データベース・アプリケーション監視を実施することにしました。
監視の結果、ECサイトのフロントエンドに慢性的な問題があることが発覚し、修正を行いました。また、その他にもデータベース監視やアプリケーション監視により処理に時間がかかっている箇所を発見・修正したことにより、サーバー負荷が軽減し、軽微なインシデントが発生しにくくなりました。
よって、軽微な障害の対応に要する時間は30分 × 20件 = 600分、重い障害は240分 × 2 = 480分、合計すると18時間(1080分)となり、約85%(122時間)程度の削減を実現しました。
これは、売り上げ損失にすると375万円となり、OpManager Plus導入前の3000万円から約88%を削減できました。また、利益損失は約94万円となり、650万円以上の利益損失を防止することに成功しました。
損失額の改善
- 500万÷24時間=1時間の売り上げ208,333円
- 208,333円×18時間停止=375万円の機会損失(約88%削減!)
- 375万円×25%で約94万円の利益損失(約87%削減!)
ManageEngineの導入で効果があった実際の事例
『従来は従業員からの問い合わせで障害発生後気づいていたものが、障害の予兆を事前に検知できるようになり、障害につながる前に対処できるようになりました。障害の件数は導入前に比べて1/8程度に減少しています』
『ユーザからの問い合わせによるインシデント数を、従来の月間50件から10件程度と約5分の1にまで縮小することができた。(中略)リソースが逼迫する前にアラートが出るため、システムがダウンするような最悪の事態を回避することが可能になった』
『情報が一か所にまとまっているためこれに要する時間は10分もかからない。』『年間のシステム保守費は80%削減できました。』
導入前の課題と損失額(社内ネットワーク編)
次に、Z社では、OpManager Plusを用いて社内ネットワークの障害の調査も開始しました。社内ネットワークの障害の状況は以下の通りです。
障害が発生した場合、ネットワークの保守運用を委託する企業に状況を連絡し、調査および対処を依頼していました。
委託企業への連絡から原因調査、問題解決まで、平均して2日ほどかかっています。
1日の勤務時間が8時間とすると、年に2件発生して問題解決までに2日かかるネットワーク障害は、合計で32時間発生していることになります。
Z社の拠点Xは50人の従業員が勤務していますので、人件費が1人あたり平均1千万円、1時間あたり4千円とすると、社員50人で1時間当たり20万円の人件費がかかります。
また、障害発生の間、ネットワークが満足に利用できなくなった影響で、従業員の生産性が5分の1になったとします。この場合、障害発生中の32時間で、実質的に進んだ仕事は約6時間分ということになります。つまり、26時間分の人件費を損していることになり、その総額は26時間×20万円=520万円となります。
損失額のまとめ
- 障害発生中、従業員の生産性が5分の1になったとする
- 32時間×1/5≒6時間(従業員ができた仕事の換算)
- 32時間-6時間=26時間分の損失</span
人件費の損失
- 26時間×20万円=520万円
監視ツールで削減できた調査時間と損失額(社内ネットワーク編)
Z社は、ネットワーク障害発生からの解決時間(MTTR)短縮のため、ECサイトの改善で使用したManageEngine OpManager Plusでネットワークの監視も自社で実施することにしました。その結果、以下のように変化しました。
OpManager Plusでフロー監視を実施したところ、ネットワーク障害の原因が、帯域の輻輳であることがわかるようになりました。Z社は、日中の業務時間帯に実行されていた自動の定常業務プログラムを夜間に実行することとし、輻輳が発生しにくいように運用を変更しました。その後も、トラフィックの内訳監視を続行することにしました。
損失額の改善
- 2時間×人件費20万円(50人&1時間)=40万円
- 520万-40万=460万円
- 人件費損失を460万円削減(92%減)!
ManageEngineの導入で効果があった実際の事例
『どの端末がいつどの回線に負荷をかけたかまでたった10分程度で突きとめることができる。端末のどのポートが使われているのかまで把握できるのはすごい。』
【導入事例】拠点間WANトラフィックの可視化でグローバルネットワークの安定稼働を実現
その他にもOpManager Plusではこのようなお困りごとが解決できます。
『ネットワーク機器のメンテナンスに時間が掛かる…』
【導入事例】マルチベンダーのネットワーク機器1,000台以上の安定運用をわずか2人で実現
『ファイアウォールのログを解析したいけどログ解析に時間が掛かる…』
【導入事例】ファイアウォールログからセキュリティ情報を瞬時に可視化!攻撃元ホストやブロックURL等の確認作業が容易に
まとめ
ITとビジネスが切り離せなくなった今、ITシステムやネットワークが止まることは業務に深刻な影響を与えます。
ITの恩恵を最大限に活用するため、監視ツールでの安定稼働の実現をご検討ください。
ManageEngine OpManager Plusについて
ManageEngine OpManager Plus(マネージエンジン オーピーマネージャープラス)は、企業ネットワークの管理に必要なソリューションを1つのソフトウェアで網羅したコストパフォーマンスの高いネットワーク管理ソフトウェアです。
ネットワーク監視、ネットワークトラフィック解析、ファイアーウォールログ解析、ネットワーク機器コンフィグ管理、IPアドレス管理、スイッチポート管理などの機能をデフォルトで実装し、多彩なユーザーインタ―フェースやドラッグ&ドロップでの操作など、ユーザビリティが高いのが特徴です。
複雑な企業ネットワークの管理にも優れ、ネットワークの運用管理業務を効率化します。
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